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ユザワヤのニュースに思うこと [縫い物]

ヤフーにユザワヤの閉店が相次いでいるというニュース
が出ていて、やっぱりそうなるよなぁと思った。

2012年にこのブログで「最近バンバン新店舗を作っているけど大丈夫か」と
要らぬ心配をしていたのだけど、大丈夫じゃなかった。

私は子供の時分に横浜市の京浜東北線沿いの社宅に住んでいて
時代としては専業主婦が主で、働いているお母さんというのは
兼業主婦とか共働きなんだってー、って結構珍しかった。

それこそ看護婦さんだからとか自営業だからとかで
放課後に遊びに行くと「今日のおやつです」って
置手紙と一緒にポテトチップスがお皿の上に袋ごと置いてあって、
それを友達がザリザリとお皿に出してテレビを観ながら食べる、
というのはアメリカ映画みたいで結構憧れたものだった。

我が家は必ずと言っていいほど、
帰ってくるとお母さんは当たり前に居て
おやつなんか無い時の方が多くて
「お茶にしますよー」って呼ばれて行くと
本当に温かい紅茶だけが出されていたし
おやつがある時というのは母と一緒に焼いたクッキー、
というのがいつもだったし、一度焼こうものなら
それは3日ぐらいかけて、ちょっとずつ湿気ながら
無くなるまで食べなくてはいけないものだったから
本当にウンザリするものだった。

それで、母がやっていることはいつも編み物か
三越あたりのデパートの包装紙から型紙を取ったり
取っておいた型紙を生地に乗せて裁断したり
ミシンをかけたりスパンコールを付けたり

まぁ、手芸というか取り立てて手芸とかいうより
家事の一部みたいな感じで、だいたい毎日そんな感じだったというか
そういう時代だった。

時々、京浜東北線で蒲田まで出かけて
ユザワヤに行くのだけど、子供なりに面白いというか
ビーズならビーズばっかり、こんなの見たことない!!
というたくさんの、そしてすごく綺麗なのとか
1粒800円とかするような高いものまであって
「ここに居る? じゃあ待っててね」って母は別の売り場に分かれて
私はビーズ売り場の前でボンヤリと眺めているうちに
母が「なんかいいのあった?」って戻ってきて、
1個だけなんかしら買ってくれたりすることもあった。

小学校の高学年になって家庭科で裁縫が出てくるとかなると
友達同士で蒲田に出かけたりすることもあって
生地を買うにも値段と柄とか、ものすごくたくさんあったから
最寄りの駅ビルの手芸屋さんより蒲田のユザワヤに行くのが
普通だった。

ファスナーにしてもものすごい種類と色が揃っていて
ちょっと大きな手芸屋さんでは揃わない色が見つかったりするし
何かのパーツを付けたいと思っても、ユザワヤまで行けば
なにかいいのがあるかもしれない。っていうほど
ユザワヤには無いものがなかった。

それだけ「ユザワヤに行けば見つかるだろう」
という安心があったのだけど、大人になってから出かけた蒲田は
ずいぶんと縮小されていて、アレ?という不安は棚にも出ていた。

スカスカに置いてある棚と、いろいろあるハズのサイズが
「これしかありません」という感じに並べられていて
「今欲しいから」「実物を見て買いたいから」という理由で
実店舗に出てきた意味が無い品揃えに、エー大丈夫かなぁ。と
ガッカリしたのと、ネットショップに負けそうな雰囲気に
時代の流れに取り残されている感じがした。

横浜店なんか出来た時、神奈川県の旗艦店という触れ込みだったのに
ガッカリするにもホドがある品揃えというか、その程度だった。
そして近所のショッピングモールなんかにも入るものの
定まらない方向性というか、「わざわざ作らないと無いから作る」
というのには全く向かない、ごく一般的なものが少ししかないお店に
「その日に欲しい糸が無いとかいう時ぐらいしか行かない」に
なってしまった。

それぐらい、今はネットショップが台頭してきたし
そもそも購買層としては昔の専業主婦みたいな人は
少なくなっているわけだし、貧富の差もハッキリしてきたから
作る方が高い、という時代にわざわざ作るというのは
よほどその「わざわざ」に対応できなければ成り立たないのではないか。

それこそ、昔の専業主婦なんかはまだ元気だし
お金も若い人よりよっぽど持ってる。
だけど、細かい作業をするには「老眼」という
老化現象が肩凝りを増幅させるし、やっぱりそこでも
「今はわざわざ作らなくても良いもの買えるから」。
でも、バッグがちょっと壊れたとかちょっとほころびたとかいうと
治すだけの技術も持ってる。

ネットで作品を売るというのも流行らなくて閉鎖とあったけど
それこそこういう人たちが作った完成度の高い作品を
「実店舗で」委託販売すれば売れると思う。
ちょっと余った時間で編んだセーターが
委託で売れた、ってなれば、「孫になんか買ってやろう」って
作者も増えるだろうし作者が購買する材料はもちろんユザワヤ。
販売手続きなんかは不得意とか不安とかの年齢層だから
これらの面倒なことはユザワヤが請け負う。

そして、ネット画面では「なんだかよく分からないから
お店で見て買いたい」わけだから、
そういう人がお店に来て「なんにも無いから買うものない」
ではなくて、生地にしろ委託販売スペースにしろ
「これ良いねぇ」がその場で手に入るなら需要と供給がマッチしている。

そもそも「もらって困るオカンアート」か「安っぽい外国製」に
ならないようにするには、色の合わせとか柄とかが
ビシッと決めるところに配慮が必要。

コンビニは「とりあえずしのげればいい」から
いつも使っているメイク落としが無くても
あるもので良いし、食べるものなんかもまぁその日だけだから
妥協できる。

けど、手芸品というのは消えモノとは違うし
その後も使い続けるものだもんで、「とりあえず」で
妥協をしてしまうことに「それ、手作り? ちょっとおかしいね。
でも手作りだからしかたないね。温かみってことで。」
になってしまう。完成度の低い手作り品は誰も喜ばない。

そうすると、作りたいアレにはコレでしょ! と
ジャストフィットするものがあることが
完成度が高い「また作ろう」に繋がっていくんだと思う。

ユザワヤが小規模の店舗をバンバン増やした時
特殊な生地も少しずつあるけどちょっとずつ違うし
「スタンダードなものばっかりと、なんだったら糸ばっかりとか
ボビンばっかりとか、絶対必要な消耗品! に特化して置けばいいのに」
って思ったけど、多分これは多くのお客さんが
漠然と同じように思ったことではないかと思う。
お店の決めたスケジュールで開く手芸教室に合わせられる人なんか
そうそう居ないわけだし、「昼間とかそんな暇じゃねーし」だ。

そして、大規模店舗となるところには
絶対必要な消耗品だけでなく、「あそこに行けば見つかるだろう」の
特殊なものやら加工の窓口であるとか、そういうことまで
ちゃんと相談できるところがあった方がいい。

少ない店員さんで「こういう生地、ありますか?」と聞いた時に
「その裏あたりになければないです」と切り捨てるのであれば
わざわざ対面する意味がなくて、ネットで十分だ。

その「わざわざ」を拾って、他店からの取り寄せとか
テキスタイルのカタログからの発注とか、
「ちょっとココをどうやって始末したらいいか分からなくて」
っていうのを持って行けばその場で聞ける手芸相談とか、
「生地屋だからこんなこともできます」っていうサービスを
提供してほしい。

オットなんか「あー、店員さん少なすぎるし
何聞いてもわかんないって言うばっかりだったもんね」って
言っちゃったぐらい、お客の欲しいものを置いていないとか
対応しないお店なのであれば、やっぱりお客は離れていく。

そしてプライベートブランドに力を入れるのもいいけど
それなら「ユザワヤならでのブランドの色とか幅とか
超豊富だからユザワヤじゃなくちゃ!」になるようにしないと
誰も買わない。

ユザワヤの看板ロゴがダサい、という人もいたけど
私はあのロゴは好き。昔はもっと羊がリアルぎみだったような…
潰れたら悲しいな。と思って、ユザワヤのネットショップに
飛んでみたのだけど(実店舗じゃないんかい)、相変わらず
生地の拡大画面とか拡大になっていないし
わかりにくいし、売る気あるのかなぁー。と終わってしまった。

頑張れユザワヤ。
ハンドメイドをする一味としても
いろんな思い出があるものとしても、生き残って欲しい。

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コメント 24

ラン

うちは田舎だったのでユザワヤのようなしゃれたお店はなかったんですけど、
それでも布地を買うお店は人気で、母もハンドメイドを楽しんでました。
時代はかわり、、、作る人(家で作る余裕のある人)が少なくなったけど、こういうお店はあり続けてほしいって思いますね。
by ラン (2016-11-03 23:29) 

SORI

ryangさん おはようございます。
ユザワヤの閉店が相次いでいることを知りませんでした。近くでは津田沼にあるので必要な時に利用させてもらっています。
by SORI (2016-11-04 07:45) 

palpal

ユザワヤ20年ほど前はよく行ってました。行けば現物がある!ってことで電車に乗って行きましたね。電車賃かけてもはずれがなかったから。今ユザワヤはそうなっているのですね(T_T)
by palpal (2016-11-04 14:52) 

yes_hama

すみません。ユザワヤ、初めて知りました。
(手芸のトーカイみたいなお店なのかな??^^;)
なんとか立て直して、また信頼されるお店に復活すると
良いですね。
by yes_hama (2016-11-04 22:34) 

らしゅえいむ

吉祥寺は充実しています。店員も
店内をよく歩いて、客の質問にも丁寧に対応しています。
一方、新宿は広いだけで、
近くに店員はいませんので、尋ねたいときには、
店員を探し回ります・・・。
商品の特徴、配列場所など、わかっている人だけのお店になっています。
で、閉店ガラガラ・・・?
by らしゅえいむ (2016-11-04 22:43) 

のらん

私はハンドメイドさんじゃないので、ユザワヤは名前だけ知ってるレベルだけれど、そんな私が「名前だけ知ってる」ほど、ひと頃のユザワヤは人気店だったわけよね。。でも、ryangさんの言うとおりニッチェなニーズはあるわけで、頭を入れ替えて、訪れた人を感動させるお店になっていただきたいわね〜
↓キティちゃんは、カリンさんになったのね♡
by のらん (2016-11-05 14:05) 

よいこ

家の近所でも、手芸点はドンドン無くなってます
やっぱり100均でもある程度そろうと、そんなにこだわらなくていい人は、そこで用事が住んじゃうので、それ以上買わないのもあるかもと思います
私は、フェルトと糸とハリが買えたら、それ以上あまりかう物が無い人です
by よいこ (2016-11-05 23:35) 

yoriko

蒲田のユザワヤは学校帰りによく行きました、安くて種類が豊富で楽しかった^_^
あそこが一号店だそうですね。今は滅多に行かなくなりました、どうしてかと考えてみたら布に関して言えば柄がダサく値段も高めです、私は日暮里に行ってしまうのでユザワヤはどうしても高く感じてしまいます。先日テレビでマツコの知らない世界を観てユザワヤ頑張ってるなぁと感心したばかりでしたが閉店が続いているんですね…。
by yoriko (2016-11-06 16:58) 

ryang

ランさん
ユザワヤ、最近の新しい店舗こそ綺麗ですが
蒲田なんかは独特の雰囲気があって、
本当に買いに来る人しかいない、本気のお店でした。
既製品も良いですが、細かい「こういうのがあったいいのに」を
実現できるお店であった欲しい。と思います。

by ryang (2016-11-06 18:23) 

ryang

SORIさん
こんばんは
ユザワヤ、「ちょっとした店舗」が迷走しています。ニュースで60店舗と読んでビックリでした。
津田沼にもあるんですね。
by ryang (2016-11-06 18:25) 

ryang

palpalさん
そうなんですよ、行けば現物があってハズレがない。
これを実現するのってすごく大変なことですけど
昔のユザワヤには出来ていたんですけどねー。
寂しい限りです。
by ryang (2016-11-06 18:27) 

ryang

yes_hamaさん
あー、東海地方ではトーカイがメジャーですね。
わたしも伊豆トーカイでメンバーズカード作りました(^^)
同じような感じです。トーカイもプライベートブランドに
力を入れていますが、うまく揃えていると思います。
ユザワヤも頑張って欲しいです。
by ryang (2016-11-06 18:31) 

ryang

らしゅえいむさん
吉祥寺も大きいですね。わたしはユザワヤ=蒲田の広さと
品揃えを思ってしまうので、新宿や横浜について
どうしてもガッカリしてしまいます。
店員さんの教育について、人材育成を考えることをしなければ
膨大な範囲の数々の商品を売る、ということは難しいですよね。
ハンクラは応用まで求められますから。
by ryang (2016-11-06 18:35) 

ryang

のらんさん
ユザワヤご存知ですかー。
ハンクラーの要望に応える、って大変だと思うんですよ。
一般的なものはもちろん、既製品に無いものを実現化するとか
服飾デザインとか。こういうのを作りたいんだけど
どういう素材なら出来るかしら?に、こういう素材でどうですか?
が提案できなくちゃいけないわけで。
実際に見に来た人が置いてある素材からビビッとデザインに
つながる発想ができるとか。
それを思うと、お店を増やしすぎてお客の要望を
完全に見なくなったからだな、と残念です。

キティちゃんはカリンちゃんになって元気にしています(^^)
by ryang (2016-11-06 18:43) 

ryang

よいこさん
そうなんですよ、わざわざユザワヤでなくてもいい、
という時代なんです。そうすると、中途半端でいつも欠品の
ユザワヤより、確実に入荷する近くの手芸店もしくは
レアな需要に応えてくれるネット、てなりますよね。
by ryang (2016-11-06 18:47) 

morichan

ユザワヤ、時々行きます。
私が知った頃は、布とかボタンとか、それこそ、いろいろありましたが、10年くらい前?から、見たこともないアクセサリーのパーツとか、よりDIY要素が強くなって、ビックリした記憶がありました。
だから、会社も右肩上がりかと思ってたんですがね。
ユザワヤは、買い物目当てじゃなくても楽しいところですから、踏ん張ってほしいです。
by morichan (2016-11-06 18:50) 

ryang

yorikoさん
そうなんですよね、中途半端になりました。
日暮里は問屋さんでメーター売りしか無いところも多いですが
やっぱり種類や特性がそれぞれにあって、作りたくなる楽しみが
ありますもんね。
マツコさんの番組、見てみたかったです。
by ryang (2016-11-06 18:50) 

ryang

morichanさん
今は作るから買うにシフトしましたし、
それでも作ると言う人はなんらかの拘りがあるからですが
ユザワヤ、客の立場から見てもカット台は長蛇の列、
そのシワクチャの部分も入れてキッチリ切るんかー!ていう
ガッカリ感、聞いても「それだと取り寄せなんですよねー」
シッシッとせんばかりにため息ついて歩き出して
結局そのままかーい!ていう取り寄せてくれなさ、
頑張って取り寄せてもらったら連絡してくれない、
もー対応悪すぎて呆れます。
小売なんですよね?て。
トップがなんも考えてないんでしょうね、
黙ってても売れる時代は過ぎたというのに。
by ryang (2016-11-06 19:40) 

たぬぽ

初めてユザワヤに行ったときは、その品ぞろえの多さに感動し、時間を忘れて物色したものですが、今は時間に余裕がなくなり、すっかり趣味の手芸とも離れてしまったので、ユザワヤももう10年以上行っていないかもしれません。
いつかまた手芸も再開したいと思っているので、ユザワヤにはなくなってほしくないですね。
by たぬぽ (2016-11-13 19:58) 

ryang

たぬぽさん
ねー。昔のユザワヤは1日では回りきれない楽しいお店
でしたよね。本当に頑張って欲しいと思います。
by ryang (2016-11-13 23:05) 

ねこじたん

ずいぶん前に 近所のユザワヤ行ってみて
めちゃめちゃでっかかったのに
めちゃめちゃ縮小されてて
あらららら って思ってました
需要と供給 むずかしいですね
by ねこじたん (2016-11-20 17:49) 

Chobi.H.YAOITA

ユザワヤそんなことになっていたんですね
蒲田店は数回しか行ったことがないんですが
憧れのお店でした
なんだか残念ですね
by Chobi.H.YAOITA (2016-11-20 23:09) 

ryang

ねこじたんさん
そうなんですよねー
蒲田は10個ぐらいビルがあったのに、3個くらいに
減ってしまいましたし、少し大きかったお店が
フロアが減ったり閉店したりで悲しくなりました(>_<)
by ryang (2016-11-20 23:54) 

ryang

Chobi.H.YAOITAさん
蒲田はだいぶ小さくなりました。
そうなるといよいよ繊維街に行けばいいか、と
なってしまいます(>_<)
頑張って盛り返して欲しいですー。
by ryang (2016-11-20 23:56) 

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